大阪と名古屋の紳士淑女のみなさまこんばんは、テクマ!です。今日はテクマ!夏のプチツアーにご来場くださいまして誠にありがとうございます。大阪も名古屋も今回で5回目ぐらいになるかと思いますが、今回も更なるサプライズを与えるべく頑張りますので、思いっきり楽しんでいってください!では、今回のこのおセンチ日記では、ライヴとしては今回が初公開となる新(カヴァー?)曲『ドルアーガの塔』について書かせていただこうと思います。
発端はコロバ・ミルク・バーのヴォーカリスト、AKINO-LEE君からのメールでした。「ファミコンのトリビュートアルバムを作り、夏のコミケで大々的に売るので、1曲参加してくれないか?」と。AKINO-LEE君はアイデアも心意気もそれを実現させるための技術も素晴らしい人なので、即OKの返事をしました。となると、まずは選曲です。テクマ!はファミコンはドラクエ3までしかやっていないので、そこまでで印象に残っている曲を思い出してみました。浮かんできたのはナムコの『ドルアーガの塔』のエンディングテーマでした。記憶にあるメロディーがとても良かったので、お次は原曲探しです。知人数名にあたってみたところ、ネット上にあるMIDIデータを教えていただけたので、これを聴いてみました。予想よりもかなりテンポが速く、しかも16小節のメロディーが繰り返されているだけだったので、「これはアレンジをどうしようかなー」と考えながら、とりあえずメロディーとコード進行を採譜して、最初の作業を終えました。
同じメロディーの繰り返しでポップソングとして成立させるためのアイデアがこの曲には必要だと思い、数週間考えていたところ、TM Networkの『Still Love Her』という曲を思い出しました。この曲は基本的に24小節のメロディーだけから出来ている曲で、2回目は少し下の音程の調に転調し、3回目でまた元の調に戻り、そして間奏、同じ調でのメロディーの繰り返し、という構成になっているので、この構成を応用することにしたのです。また、剣と魔法の世界の曲なわけですから、間奏は戦闘シーンの情景にしようと、アレンジの方向性を決めました。
お次は歌詞です。RPGの世界の主人公というと生まれついての勇敢な若者、というイメージになってしまうのですが、これを覆したいとまず思いました。一市民が何かの事情により戦わざるを得なくなり勝利を得たものの、それによって態度を急変させる周りの市民への不信が募る、という内容にすることにしました。戦わざるをえない状況になった時に、どのように人間はそれを自分に課するのかということ、そして、三国志にしろ世界中の革命にしろ、英雄的な変革の後には必ず醜い内ゲバがおこる、ということを歌ってみたいと思ったのです。結果として、街の少女に片思いしている無気力な少年がいて、その少
女が悪魔にさらわれ、必死に自分を奮い起こし悪魔を倒し、城で英雄としてその少女と暮らすのだけれども、周りの人間のやっかみと揚げ足取りに我慢ならなくなり、旅へ出ようと決めたときに、その少女がついてきてくれるのか悩む、という歌詞になりました。
と、ここまでの過程をいろいろなことの合間に進めていたら、締切が1週間後になってしまったので、一気に作業をしました。月曜日にベーシックとなるリズムとベースラインと仮の歌を録音して、火曜日に上に乗る楽器アレンジの土台として全体像を想像しつつ何度もピアノを弾いて録音し、必要な部分のピアノだけを残して、場所ごとに適切なオーケストラ的な楽器を録音し、水曜日にそれらをミックスしてカラオケを完成させ、木曜日は別件で作業できず、金曜日にスタジオに行き歌を録音し、土曜日の昼に歌とカラオケをミックスして、夕方にAKINO-LEE君に完成品を渡しました。
実作業は短かったのですが、プランを入念に練ったせいか、なかなか完成度の高いものが出来たと思っています。トリビュートアルバムの詳細が決定しましたらホームページなどで紹介しますので、みなさまぜひぜひお買い求めください。それでは、今度は、モア・ベターよ。人身ばいばーい!
