第115回

Electric Suicide 参加メンバー紹介 Vol.2

 紳士淑女の皆様こんばんは、テクマ!です。11月29日にテクマ!の3rdAlbum『Electric Suicide』が遂にリリースされました!ですので、今回のおセンチ日記では前回に引き続き、アルバム各曲に参加しているゲストについてお話してみようかと思います。
 4曲目になります『軽く叩き付けて』でギターを弾いているのはTeck-Tickのギタリストであり、自身のバンド「Sleeping Beauty」や「RUK」でも活動中のコイデリョウさんです。ギターは3本入っておりまして、まず1曲を通してずっと16分音符のミュート弾きをしているパートがあります。これは布袋寅泰さんが今年出したベストアルバムで再演されていた『 Bad Feeling』に触発されて、コイデさんに発注されたものです。そして後奏では右側で低音のリフが繰り返し演奏され、中央後方では高音のノイジーなソロが演奏されています。ハイハットは今回も志賀正二郎君です。この曲ではオモテにアクセントを付けたパターンをひたすら叩いてもらいました。また、エンディング近くではワンマンライヴでの演奏などでお世話になっている、さゆキャンディさんによるBIASというシンセドラムのつまみをリアルタムにいじった演奏も収録されています。5曲目は『Dungeons & Dragons』です。この曲では、panicsmileのジェイソン・シャルトンがギターを弾いています。事前にトラックを渡しておき、一緒に南新宿のミュージアムに入り、ジェイソンが2テイクほど演奏した後で、ジェイソンが「ウタッテモイイデスカァ?」と言いました。ヴォーカル用にマイクをセッティングし直して、ジェイソンに歌ってもらったら、「ツギオクターヴウエウタッテモイイデスカァ?」と言ったので、それも歌ってもらいました。後日ハイハットを志賀君に重ねてもらい、ミックスをして、ひとまず作業を終了したのですが、レーベルの担当ディレクターから「これだと主役が誰だか分かんないから、テクマ!が詩の朗読みたいの入れたら?」とアドバイスがありました。確かにそうかもなぁ、と思い、その頃に『ファミコンピ』というオムニバスアルバムに参加した『ドルアーガの塔』のために作った歌詞を英訳し、それで朗読を入れることにしたのですが、次第にメロディ的になってきてしまい、お聞きのようなものになりました。
 ここまではほぼ曲間も無しで来ていましたが、6曲目以後は曲間もあり、やや落ち着いた世界に入ります。まずは『雨のアウトバーン』。ここではテクマ!を最初にニューヨークに呼んでくれ、それ以後の当地での活動の基礎を作ってくれたセキネアヤさんがピアノを弾いています。彼女は現在シンガポール在住なのですが、Jun Matsue Groupのライヴにピアニストとして参加する為に来日した際に、テクノポップ研究所に招き演奏してもらいました。バークレー音楽院卒のバリバリのジャズピアニストなのですが、松田聖子を始めとする歌謡曲にも多大な理解と愛情を持つ彼女らしい、素晴しい演奏が記録できました。7曲目『愛に参加 2006』は、テクマ!の1st『風と木の詩2』に収録されている『愛に参加』のリメイクです。ここでピアノを弾いているのは元BOAT、現music from the marsの坂井キヨオシさんです。この曲ではやはり事前にデモを渡しておき、彼の自宅にあるYAMAHAのCPを録音するために彼の自宅に赴きました。YAMAHAのCPというのは、本物のピアノのように弦が張ってあるのですが、その振動をエレキギターのようにピックアップで感知し、アンプを通して音を出せる楽器です。鍵盤や弦自体はピアノそのものなので、ピアニストにとってとてもいい演奏ができる上に、本物のピアノを録音するよりも簡単に良い音が録音できる楽器です。
 8曲目『Glass Shoes Survivour』、この曲は今回のアルバムの中で最も密度が濃い曲かもしれません。最初にこの曲のデモが出来た際に、saladabarのヤシロユウキ氏に聴かせたのですが、「この曲はもうちょっとテンポを上げたほうがいいんじゃない?」と言われました。このデモは『ないないない』のようなグルーヴの曲をまた作ろう、という思いが強くて、若干無理にテンポを落としていたのですが、それを見抜かれたようです。その後に現在に近いデモが出来て、ウラ打ちの楽器が欲しくなった為、Umezyをテクノポップ研究所に呼びました。まずはAメロ以外のほぼ全編にPODというアンプシミュレーターを使用してウラ打ちのギターを入れました。そしてサビに別のカッティングを入れて、ギターパートが出来上がりました。この曲はディスコなテイストが欲しかったので、今度は志賀君をスタジオに呼びハイハットを録音しました。イントロやサビでは「ツッチーツッチー」というディスコパターンを、Aメロでは不規則にオープンが入る高橋幸宏的なパターン、Bメロではウラが16分音符になったパターンを演奏してもらいました。間奏はYMOの『RYDEEN』のようなシンセ・ドラム・ソロにしたかったので、さゆキャンディさんの作業場兼スタジオを訪ね、これを録音しました。ここで使用したのは実際にYMOも使用していたアルトサウンドというシンセドラムです。
 またしても終わらなくなってきたので、今回はここまで!今度は、モア・ベターよ。人身ばいばーい!



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