2009/03/31

椎名林檎さん

全国のヴィジョの皆様、互いに信じ合えたあの夜をまた過ごしたいのに、力の抜けた体が窓に透ける光に照らされたりしてはいませんでしょうか?人生を歩んでいると、哀しみはおろか、心の底から湧き上がる喜びすらもクールに処理しようとしてしまうものですが、それこそがいけないことで、心の底から喜ぶことをもっと味わわなければいけない、というのが第九の合唱で歌われているゲーテの詩の内容である、という説を知り、つい涙がこぼれそうになった、貴女のテクマ!です。今夜も上から目線で失礼します。

間近に迫ってきた『悪魔のようなアイツ』の皆様の前への登場に向けて、日々忙しく過ごしていますが、大きな峠を超えたような充実感と手応えが今はあります。「歩き出せば止まれない、心は形を求める」とカッコいい歌手が歌っていますが、やはり形ができてくると嬉しいものですね。

さて、今夜のテーマのヴィジョは椎名林檎さん。最初のシングルから好きでしたが、セカンドのあたりから興味が薄れ、だんだんと遠ざかっていきました。私の悪いところだと思うのですが、いろいろなところで「語られすぎてしまった」ために「私独自の椎名林檎論」を語ることが難しくなってしまい、それで遠ざかってしまったのだと、今は思っています。


で、バンドを創るにあたり、いろいろ考えて、ひとつ結論を出して、ちょっと自分に無理をしてでもそうしようと思ったことがあるのです。「音楽って語るものじゃあないじゃん」ってことです。思考放棄というのは動物ではない人間として恥ずかしいことだと思いますし、周囲を見渡した上での媚びた発言というのも人間として恥ずかしいことだと思います。しかし、そういうステップを踏まえた上で「語る」。このことを最上位に置いて生きることも恥ずかしいことだと思うようになり、そうなってきた自分を表現したい、という気持ちも、バンドを創るにあたって産まれてきたのです。

ちょっと屁理屈っぽい文章になってきてしまいましたが、ひょんなことで知人のバンドがライヴハウスに忘れていった出囃子用のCD-R(バンドが登場するときなどにかかるCDです)を持ち帰って聴いたときに、「あれ、これなんだっけ?」と思いながら夢中になって聴いたのが、椎名林檎さんだったのです。

エモーショナルでエロくてだけど工夫がされていて、こんな良い音楽無いなぁ、と思ったんですね、そのとき。で、そういう音楽がやりたいんじゃん、自分はさ、と叩き付けられたように感じたのです。それからずっと考える時期が続きまして、バンドを創ることをある重鎮のテクノDJさんに提案されて、今に至るんです。

今思ったのですが、同じころに同じような気持ちにさせてくれた人で中村一義という人がいて、その人の言葉で「調教で得た知恵で世を焼く」というのがあります。これ、ホントに今思い出したんですけど、ありがたいなぁ。ちゃんと自分のやってきたことに自信を持ちながら、これからのことをやっていける気分にさせてくれます。うん、心を込めて細心の注意を払って勝手にやってやりましょう。

ではまた、今夜も上から目線で失礼しました。人身ばいばーい!

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