2008/11/04

小室哲哉さんについて

キャパシティオーバーだったと思うんです。

演奏者としてはたいしたもんじゃないし、自分の中でロジカルに組みあがった作曲理論があるわけでも、伝統的な作曲技法を身につけているわけでも、古今東西の音楽にちゃんと通じているわけでもない。だけど、5円玉で金閣寺を作るような、よくわからない根気と根性があって、いくつかいいものを創った人だと思うのです。とりあえず量産体質じゃあ絶対になかったと思います。

で、自分が創ったものや自分に対する評価を、ちゃんと受け入れて、それで自信を持って生きるということが、できなかったんだと思うんです。TMってとても人気あったのに、弟子だったはずのB'zが大人にも売れてしまい、だけど自分は子供にしか売れないってことを気にし過ぎて、でもこれはglobeで頑張ってそこそこ達成できたはずなのに、もっと大人に受け入れられたい、と思っていて、そこにつけこむ怪しい起業家たちの餌食になっちゃったんじゃないかな、と。

TMが子供にしか人気なかったとしても、それをきちんと運営する、ということで、十分大人に認められることはできるはずなんです。前向きに起業、とか新ビジネスにチャレンジ、とか言えば大人っぽくはあるけれども、不向きなことをしていれば偉い、ってことはないと思うんです。そういうことをして、(自分のことをバカにしていると自分で勝手に思いこんでいた)スーツのおじさんたちと会議をする、っていうことで、大人コンプレックスをねじ曲がった形で解消していたにすぎないんじゃないかと、私は思います。

このごろよく思うのですが、売れていなかろうと売れていようと、アーティストをやっていることで大人にバカにされることはないんです。大人にバカにされるのは、自分はアーティストだから、ということを楯にして年齢相応の考え方から逃げているからなんです。

貴方は実業家じゃなくて音楽家でしょ?それだけで十分に認められているでしょ?それで十分じゃない?ということをね、本人がちゃんと認識してくれることを願います。

考えてみれば、きっとね、僕がTM Networkに夢中になった1988年のころから、休み無しだったんですよね、小室さん。それじゃあ混乱もしますよ。でも、うまく使えば何かしらお金になるってことで、誰も休ませてはくれなかったわけで、ならば、檻の中で十分に休んでくれれば、と思います。

檻の中で十分に妄想を練りあげて、『CAROL』の続編でも創ってくれればいいな、とか、出てきたあとならばね、木根さんの後ろにある大きな作りものの池のほとりの田んぼとかがね、援助をしてくれるのもね、まぁ、それはそれでいいんじゃないか、とかね、いろいろ思っています。

ともかく、時間ができたと思って、休んで下さいませ。

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